本文へ移動
Instrument Peak
メニュー

権限規程の整備が組織の意思決定スピードを変える理由

カラフルなマーケティングチャートの上でフィストバンプをして協力し合うグループ、チームワークを表現。

「会議が多いのに何も決まらない」という状況は、多くの中小企業が経験します。この問題の原因を探ると、会議の進め方や参加者の問題ではなく、誰が何を決めていいかが明文化されていないことに行き着くケースがほとんどです。権限規程の整備は、組織設計の中でも即効性が高い施策の一つです。

権限規程とは何か

権限規程とは、役職ごとに意思決定できる事項と金額の上限を定めた社内規程です。例えば「部長は50万円以下の発注を単独で承認できる」「新規取引先との契約は役員決裁が必要」といった内容を文書化したものです。

これが整備されていない企業では、担当者が判断に迷うたびに上位者に確認を求め、上位者もまた「これは自分が決めていいのか」と迷う状況が生まれます。結果として、小さな意思決定にも時間がかかるようになります。

整備の手順:まず現状を可視化する

権限規程の整備は、現状の意思決定フローを書き出すことから始めます。直近3ヶ月の主要な意思決定事例を集め、誰が何を決めたかを一覧にします。この作業で、権限が特定の人物に集中している箇所と、誰も決めていない空白地帯が見えてきます。

  • 直近3ヶ月の意思決定事例を収集する
  • 決定者・金額・内容を一覧化する
  • 権限の集中箇所と空白地帯を特定する
  • 事業フェーズに合わせた権限範囲を設定する
  • 文書化し、全社に周知する

成長期の企業が特に注意すべき点

創業期はトップが全ての意思決定を行うことが多く、それが機動力の源泉になります。しかし従業員が20名を超えるあたりから、同じ体制を続けると意思決定のボトルネックが生まれ始めます。

成長期に入った企業が権限規程を整備するタイミングは、「決まらない会議が増えてきた」と感じたときです。その感覚は、組織が次のフェーズに移行するサインです。

組織設計に関するご相談は、お問い合わせはこちらからどうぞ。現状のヒアリングから始めます。

関連記事

  1. 経営幹部がコーチングを活用する場面と、その限界
  2. 中小企業が経営戦略を作るときに陥りやすい3つの罠